神崎葵の内臓破裂
September
27

螺旋回廊プレイ日記[18禁]

今回は史上最凶の鬼畜ゲームと言われる「螺旋回廊」をプレイしました。
このゲーム2000年発売で、もう13年前のゲームなんですね。

今回は<18禁ゲームを題材としているので、
興味ない方や無理な方は閲覧を控えて下さい。

さすがにシステムや時代背景も古く、まだ携帯を一部の人間が持ってなかったり、
PCも古い感じで冒頭で「ワープロ」という単語が出てきて、胸が熱くなりました。

さてこのゲームは初めに断っておきますが、最凶の鬼畜ゲーというだけあるので
そういった描写(SM、陵辱、恥辱、NTR…など)が生理的に無理な人は、オススメしません。
逆に鬱ゲー、90年代アングラ系が好きな人はかなりオススメです。

 

さて、物語を説明。

大学助教授「佐伯祐司」は、彼に好意を持つ教え子「水代葵」と「桧山葉子」、親友である同僚の「草薙香乃」と日々を過ごしていた。
ある日、葵の弟「紫苑」に間違って教えられたURLが、「EDEN」というホームページに繋がっていた。
そのウェブサイトは女を性的に弄んだり生き物を殺したりする者たちの巣窟で、”ユカリ”なる人物が新しい”遊び”をしないかと持ちかけているアングラサイトだった。 心理学を専攻する者として興味を持った佐伯は、「EDEN」をチェックしていううちに事件に巻き込まれていく…。

というものである。
個人的には13年前のPC(win98ぽい)や、葵のサイトのレトロ感が感動しました。
しかも、EDENを含めサイト内のリンクを踏めたり、ちゃんと実際に閲覧できるので、
主人公とシンクロしながら閲覧出来る。

まずグラフィックやシステムですが
13年前なので、これくらいかなっと。
一番の不満は最近のゲームになれていると特に思うのですが、スキップの速度が遅すぎますね。
同じテキストを何度も読まないといけない本作では、かなりストレスが貯まる仕様になっています。
途中で気づいたのですが、分岐でセーブしまくるべきですね。

シナリオは
主人公視点のメインと、各ヒロインシナリオの後で出現するマルチアングルシナリオです。
メインで結末を変えると、分岐の無いマルチアングルも変化する仕様になっています。
ボリュームはかなり多いですが、けっこう重複箇所が多いです。

とりあえず読みやすく、一人の視点で描くので感情移入はしやすく、マルチアングルのせいで恐怖や残酷さが増す。
EDENという見えない存在への恐怖、絶望が半端ないです。

キャラはそこまで魅力的ではない。
ある意味、ぶっ壊された時のダメージが少ないので助かる。
愛着が湧いていると、NTRの時の衝撃が大きいと思う。
個人的には葵君はけっこう好きなのだが、日常パートが少ないせいか、そこまで魅力を感じきれなかった。

以下、ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず1週目はかなり引き込まれます。
葵ルートの絶望感は半端ないです。
散々なビデオレター、草薙先生と選ばせる部分など、EDENが如何に残忍だというのを印象づけます。
こちらは尻と口を繋げて浣腸をするして脅迫する等、精神的に追いつめる描写があり、
人間性を奪う過程が描かれています。
予備知識(事前ネタバレ)があってもポリバケツは辛かったですね。
でも「これはいらない。持って帰ってくれ」は名言。笑ってしまいました。

 

草薙先生は個人的に痛いのが無理なので、読んでるのも辛かったです。
でもちょっと従順になるの早過ぎるというか、過程がすっ飛ばされています。
木に吊るされての傘を入れられのは、本当にやめてほしかった。

ここで出現する葵アングルで僕はけっこう真相は分かってしまったのですが…。
天野は確定的に怪しすぎだし、弟の名前とEDENのハンドルネームの一部一緒やん。
それは馬鹿の天野が時々名前を言ってしまっているので、謎でもなんでもないのですけど。

草薙先生の視点はけっこう心理描写に補足が多いです。

 

2巡目になると、
正直、日比野照子はどうでも良いです。
それでもEDENの組織、そして天野のゴミさを表現するには大事だったのでしょうね。
でも「僕、昔工作が上手だったんだ」といって、彼女の腹にアオイとカッターナイフで名前を書いたり、顔面切り刻むシーンではもうエンターキー押すのもキツかった。
今作で一旦休憩を入れた場所でした。

葵ルートの2つめですが、一度愛を確かめ合った後に調教されるというシナリオで、
さらにユーザーを絶望にたたき落とすという…制作者のドSっぷりが加速します。
主人公にヒロインを犯す選択をさせたりと、かなり濃いシナリオとなっています。

 

3巡目は葉子のシナリオで、かなり物語の確信に迫ります。
ここで伏線をかなり回収します。
葉子視点で、天野のゴミクズ加減が更に増します。
最終的に葉子と葵を選ばされて、葵を選んでも返してもらえず、
葉子を選んでも「残る」と言い出します。
ここで残すとゴミとして捨てられますし、救っても主人公がEDENに染まってしまい、
まったく救いがないまま終わります。

ここで一度本編が終わります。まったく気分が良くないです。
主人公の過去も全部明かされましたが、そこまで本編には関係ないかと。

そして、黒幕「ユカリ」こと「紫苑」アングルになります。
他と違い、分岐が少しあります。
基本BLです。
先輩に彼女の代わりに抱かれ続けるという…うん、もういいや。
ここで主人公をハメた過程や動機が描かれます。
そして、ここでifとして彼が姉への感情をEDENではなく他にぶつける選択をするEDがあります。

そのifの未来がEXTRAエンディング、真のエンディングになります。
これはそこまで書きませんが、
葉子は天野が懲らしめられます。でももっと目の前でぼろぼろにされるくらいして欲しかった。
紫苑は本当にホモォ┌(┌ ^o^)┐ENDです。
これは…ハッピーエンド…なのだろうか…。
葵と草薙は「良かったねー」と思えます。
ここで問題はキャラへの愛着が無いと、特に何も感じません。

終わって、草薙先生の過去はたいして解決していない事に気づきます。
こいつだけ、心の傷残ったまんまやん。

あとEDEN問題は、何も解決せずに終わりました。
ものすごく、その部分では後味悪いです。

 

 

難点は、とりあえず誤字が多い
本当に商業作品でテストと校正通ったのか?と思うくらい多いです。

エロシーンに関しては、正直主人公と愛し合って交わるシーンはどうでもいいです。
ストーリー上でも飛ばしても大丈夫かと。
ただ女の子達が調教されていく過程は、ヒントやEDENの残虐、恐怖を感じるには必要かと。

今作品はその「自分も気づけば、そういう立場になる可能性がある恐怖」「自分が同じ立場になった時を想像したダメージ」が半端ないです。

 

総評
グラフィック・シナリオは古いので多めに見れる。
シナリオは耐性がある人のみ推奨。誤字が多いが読みやすい。
後味はEXTRAで個人個人はHAPPYENDだが、EDEN問題は解決していないので不完全燃焼(2で解消されるらしいので期待)。
天野が気持ち悪いくらいゴミクズなので、もっと悲惨な目にあうシーンを作って欲しかった。
女の子を壊すシーンは○。もっと過程を長くしても良いと思う(精神的にはキツイが)
「これはいらない。持って帰ってくれ」は笑えた。
赤鼻のトナカイを、聞くと鬱になる。
あとホモォ┌(┌ ^o^)┐

結果的に、この手のゲームが大好きな方には相当オススメしますが
後味が良いものではないので、あしからず。

流れでいずれ「2」もプレイします。
あと、もう3ヶ月でクリスマスか…その頃には思い出すんだろうな。

螺旋回廊

3,909円

【著作権について】

当サイトは個人が運営している非公式サイトであり、運営企業とは異なります。また、当ブログゲームや書籍などのに関するすべての画像やデータの著作権は、運営元に帰属します。著作情報の削除依頼に関しては、当サイトのお問い合わせからお願いします。著作者からの申請であれば、速やかに対応いたします。